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樽材のオークに成長するまで100〜150年かかります。 オークの木は樽に加工されます。 ウィスキー樽として50年以上保管されます。 役目を終えた樽はばらされて再利用されます。
樽を元のまっすぐな板に戻さず、そのままの板を家具に利用したのが、樽浪漫オリジナルなのです。


 樽浪漫の樽材は、すべて高級家具材にも用いられるオークの柾目板。
この柾目板を長い時間をかけて、蒸してそりを直します。
ひとつひとつ形状の異なる樽材を加工するには、丹念な手仕事の技のみが許されます。
時間をかけてゆっくりと、丹念に、まるで中身のウィスキーを作る時のように。

 オークの柾目板で生まれた樽材は、家具材としてもかつてない優れた特性をもち、重くて強度があり、摩擦に強く、たいへん長持ちします。更に樽になる時に、100以上にものぼる樽材選別のチェックポイントを通過したすばらしい木材です。
 半世紀以上ウイスキーを育んででた樽材は、その間絶えず外気と呼吸を繰り返しウイスキーが染み込んだ結果、使い込む程に独特の色合いやしっとり感が出てきます。ウィスキーの貯蔵・熟成中に、樽材からリグニンやタンニンが溶出しており、その事が材質を変化させていると考えられます。
 さらに、オークの柾目ならではの、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋を思わせる模様が独特の表情を見せ、長い年月を経てきた落ち着きや上品さがあります。

 樽のヨットで太平洋横断。
皆さんは堀江謙一さんをご存知でしょうか?
そう!あの人類初のシングルハンドの小型ヨットによる太平洋横断の快挙を成し遂げた、 冒険家です。
彼が偉業を成し遂げて、初めてサンフランシスコに到着した時に密入国者ではなく、英雄として迎えてくれた故クリストファー 市長の追悼の意をこめて、今年5月12日に同じ場所から同じ日に、再びかの地へ向けて出港しました。

 さて、ここからが本題。
今回の航海で堀江氏が駆っているヨット、この船体になんと樽材が使われているのです!
樽材の元であるオークは「オークとは…」の項でも取り上げているように、古くは船材として重用され、強度、耐久性、収縮の小ささは 数ある木材の中でも群を抜きます。
現代のヨットに使われている素材に比べれば、重いとか伸びが大きいとかの欠点はあるそうですが、スピード艇ではないので、耐久度や 強度は十分だそうです。
 単なるリサイクルの材木と考えてはいけません。「太平洋を渡る事のできる強度」を樽材はもっているのです。


(株)舵社刊「KAJI」7月号より抜粋
 堀江謙一さん プロフィール
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1962年 ヨット「マーメイド号」で単独太平洋横断(94日間)
1974年 単独無寄港世界一周航海
1982年 縦回り地球世界一周航海(78年〜82年)
1985年 ソーラーパワーボートで、ハワイ〜父島間航海
1989年 全長2.8メートルの太平洋横断では世界最小の外洋ヨットでサンフランシスコ〜西宮間を航海
1992年 足漕ぎ(ヒューマンパワー)ボートで、ハワイ〜沖縄間航海(92〜93年)
1996年 アルミ缶リサイクルのソーラーパワーボートでエクアドル〜東京間を単独無寄港太平洋横断
1997年 エクアドル政府よりガラパゴス諸島に「堀江謙一船長岬」「モルツマーメイド島」と命名される。
1999年 業務用生ビール樽を利用したリサイクルヨットでサンフランシスコ〜明石海峡大橋間を横断。

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 オークはブナ科コナラ属に属し、学名はクエルクス。秋にはどんぐりの実を豊かに実のらす大木です。ラテン語で良質の材木、美しい樹の意。
 ギリシャ神話の中ではゼウスの「聖なる木」とされていました。さらに、英国では王室の紋章としても使われており、「森の王」「キングオブフォレスト」と呼ばれ、剛健、長寿の象徴とされています。
 また、オークは素材としての魅力にも注目されてきました。欧米諸国では古くから高級家具材として重宝がられ、独特の木目の美しさは300年前の家具であっても変わることがありません。
 かつては船材としても使われたほどの強度、耐久性、収縮の小ささといった特徴があり、素材としても有用で優良な木材なのです。


 木取りとは、丸太から板に挽く(加工する)ことをいいますが、この方法には板目取り(いためどり)と柾目取り(まさめどり)とがあります。板目取りは単純に丸太の端から順に挽いていく方法で、この方法により現れた杢目(もくめ)を板目といいます。柾目取りは丸太の中心から外側へ向かって放射状または4つ割り状に挽く方法で、この方法により現れた木目を柾目といいます。柾目は板目に比べて材が取り辛く歩留まりが悪いので、値段が高くなってしまいますが、板の両面の収縮さが小さく狂いが少ないという利点があります。


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